OfficeファミリーであるOutlookとWindowsに最初からあるメーラーのOutlook Expressは名前が似ていてるが中身は全く違うものだ。お互いのメールの中身やアドレス帳にはまったく互換がない。これは、OutlookがExchangeサーバー(Microsoftのグループウェア)のクライアントとしての機能がメインである反面、OutlookExpressはあくまで一般的なインターネットメールのソフトという事で、本来なら立ち位置がまったく違うソフトなのだ。しかしやってることがメールの送受信がメインであるから、似たようなことができるのにこうも違うのかという事があまりにも多い。
システム手帳を自作するソフト、レイメイの「システム手帳職人ver4.0」ではOutlookExpressのアドレス帳(以下Windowsアドレス帳)を読み込んでリフィルに印刷できる機能がある。問題はこのソフトがWindowsアドレス帳のデータは読み込めるがOutlookのアドレス帳をそのまま読みこむことができない。もちろん、他のソフトのデータを読み込む手段として、アドレス帳の中身をファイルに書き出し(エキスポート)したものを使うという手がある。でもアドレス帳に新しく追加したり中身を編集するたびにファイルにエキスポートしてまた読み込ませるというのはとても手間だ。
連絡先を新しく登録したときにOutlookとWindowsアドレス帳の両方に登録しなければならないのは大変だ。片方で登録すればもう片方も自動的に登録される(同期・共有)ようにできないかということでググってみたら・・・やはりみんな困っていたようで、レジストリの変更でなんとかなりそうだ。
※場所
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4
ここに新規DWORD値
UseOutlook = 1
を作成する。
これで以降はOutlookとWindowsアドレス帳は同期される。Outlookで新規登録や修正した内容がWindows連絡帳にも反映されるしその逆も然りだ。もっとも、OutlookからファイルにエキスポートしてWindowsアドレス帳にインポートするという作業は最初の一回は必要で、すでにある中身まで自動的にデータが共有されるわけではない。このレジストリ値が有効になった直後からOutlookとWindowsアドレス帳の変更内容について同期されるということだ。
ちなみにOutlookのアドレス帳は「連絡先」というフォルダになっているが、この連絡先に子フォルダを作っていてもその子フォルダの中身は同期されない。あくまで「連絡先」フォルダの中身しか同期されないので注意。